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ボーイズラブに触れてみよう!!


これまでに、ボーイズラブの基本的な考え方と、その魅力について説明してきました。 ここでは、ボーイズラブにちょっと興味があるけど、いざ近寄ろうとすると怖くて二の足を踏んでしまう方のために、ボーイズラブの魅力を実体験する方法を示します。

多くの方は、ボーイズラブと聞くと2人の男性が背景にバラを背負ってセックスをしているような情景を思い浮かべてしまうと思います。 しかし、先にも述べたように、ボーイズラブといってもハードなものばかりではありません。 接近法さえ間違えなければ、誰でもボーイズラブを楽しめるということを、特に強調しておきたいと思います。 以下を参考にしながら、少しずつボーイズラブの世界を楽しんでください。


1.ボーイズラブ的なものの見方を知ろう!

百聞は一見に如かず。 ボーイズラブを知りたければ、とにかくボーイズラブ作品を読んでみるのが一番です。 しかし、初心者の人にとって少年同士の恋愛モノは敷居が高いでしょう。 また、普通の少年漫画に出てくるキャラクターを見て、「彼らの相互作用がボーイズラブなんだ」と実感するのも難しいと思います。

そこで私がオススメするのは、たくさんの少年が登場する少女向けの作品です。 少女向けの作品では人間関係をカップリング視点で描く傾向が強いので、少年同士のカップリングという概念に自然に触れることができます。 すなわち、このような作品を読むことにより、ボーイズラブにおける基本的なものの見方を知ることができるのです。

以下に、私のオススメ作品を記します。 男性でも買ったり読んだりしやすい作品を選んでみました。

  • 高屋奈月『フルーツバスケット』
    (10巻まで発売中:白泉社 花とゆめコミックス)
    2001年秋にアニメ化され、ご存知の方も多いと思います。 この作品は、本田透(ヒロイン)と草摩由希、透と草摩夾の関係を2本柱にして物語が展開するのですが、由希と夾の関係についてもいい感じで描写しています。 フルバはいろいろな意味で面白いマンガですけど、このような見方もあるということで……。
  • 那州雪絵『ここはグリーン・ウッド』
    (全11巻:白泉社 花とゆめコミックス/全6巻:白泉社文庫)
    かなり古い作品ですが……。高校の男子寮を舞台にしたコメディです。 寮内で絶大な権力をもっている池田光流(寮長)と手塚忍(生徒会長)は、2人でいろいろ悪巧みをするのですが、2人の精神的な依存っぷりがだんだん露骨に描写されるようになっていきます。 彼らは寮でも部屋が同室で、いろいろな意味でオイシイ漫画ですね。
  • 吉田秋生『BANANA FISH』
    (全19巻:小学館 フラワーコミックス/全11巻:小学館文庫)
    幼少時からマフィアで英才教育を受けてきた殺し屋のアッシュ・リンクスと、「普通の日本人」である奥村英二。 この2人が、謎のドラッグ「BANANA FISH」を追って、巨大な組織に立ち向かっていきます。 日頃から行動に隙がなく戦闘では負け知らずのアッシュと、英二の傍らで無防備に微笑む穏やかなアッシュ。 このギャップが、2人の尋常ならない信頼関係を如実に物語ります。 彼らは「恋愛」をしていませんが、これをボーイズラブと呼ばずして何がボーイズラブなのか? とにかくこの作品は名作なので、是非1度読んでみてください。
  • 若木未生『ハイスクール・オーラバスター シリーズ』
    (同シリーズから21冊が刊行中:集英社 コバルト文庫)
    特殊能力をもった少年たちが、派手なサイキックバトルを繰り広げます。 彼らは、超能力が原因でいろいろなトラウマを抱えており、仲間同士で精神的に依存しあっているところがあるのです。 特に、崎谷亮介と水沢諒、里見十九郎と和泉希沙良の関係に注目してください。

  • 2.ソフトな少年愛に挑戦!

    カップリングの観点で描かれた少年同士の深い関係をいくつか目の当たりにするうちに、その関係が恋愛に昇華したとしても特に違和感を感じないことが分かってくると思います。 そこで、次のステップとして、少年同士の恋愛を描いた作品を手にとってみましょう。 とはいっても、いきなり濡れ場を見て引いてしまっては元も子もありませんので、直接的な性描写を含まない健全な作品からスタートするのがいいと思います。

  • 高河ゆん『源氏』
    (8巻まで発売中:新書館 ウィングスコミックス)
    最初に断らなくてはいけないのですが、この作品は未完のまま連載が終了しています。この先も、おそらく完結することはないでしょう。 それでも私は、ソフトなボーイズラブ作品の代表として、この作品を強くプッシュします。 死んだ頼朝のことが好きだった義経、克己と出会ってはじめて人間らしい感情を手に入れた清盛(兄)など見所が満載ですし、特に清盛(兄)の最後のエピソードは絶対に泣けますよ。
  • 高河ゆん『アーシアン』 New! (2002.11.30)
    (全3巻:創美社/5巻まで発売中(未完):新書館 ウィングスコミックス)
    上の『源氏』と並ぶ、高河ゆんの伝説的な初期作品です。 内容は、仕事でパートナーを組むちはやと影艶が互いに愛し合うようになり、「同性愛は死罪」の法律により引き裂かれるという、波乱万丈の恋愛物語。 主人公達は、種全体として生殖機構が衰えて滅亡に瀕している異星人、という設定で、それを効果的に使って少年同士の恋愛を綺麗に描いています。 若かりし頃の高河ゆんが起こした「奇跡」を、是非1度読んでみてください。
  • CLAMP『東京BABYLON』
    (全7巻:新書館 ウィングスコミックスDX/全5巻:新書館 ウィングス文庫)
    陰陽師の皇昴流は、裏世界の陰陽師である桜塚星史郎と仲良くなっていきます。 そして、昴流が星史郎のことを「好き」だと気付いたとき、衝撃的な出来事が‥‥‥!! その後の2人の物語は、『X -エックス-』(現在18巻まで発売中:角川書店 あすかコミックス)に引き継がれています。
  • 新井理恵『×−ペケ−』
    (全7巻:小学館 フラワーコミックスDX)
    すごーく面白い4コママンガです。 ボーイズラブを含んだネタが数多くあります。 これは、とにかく笑ってください!!
  • 七海花音『聖ミラン学園 シリーズ』 New! (2002.11.30)
    (全12巻:小学館 パレット文庫)
    激甘の学園恋愛モノ。 それはもう、読んでいて砂を吐きそうになるくらい甘いです。 主人公の周りも理解のある人ばかりで、「ボーイズラブ=ファンタジー」を突き詰めるとこうなります、という典型例みたいな作品。 ということで、普通の男女の恋愛モノと同じ感覚で読めるので、初心者の方にはうってつけの作品だと思います。
  • 津守時生『やさしい竜の殺し方』
    (全5巻:角川書店 スニーカー文庫)
    えっ、これをスニーカーでやっちゃっていいの!?って叫んでしまいたいくらいにバリバリのボーイズラブです。 設定は典型的な剣と魔法のファンタジー。 竜王のウランボルグが聖騎士のアーカンジェルに一目惚れして、2人は「誓約」を交わすに至ります。 ファンタジーに詳しい人ならご存知かも知れませんが、竜の誓約は拘束力が非常に強力で、おかげで読者は2人のラブラブっぷりに当てられてしまうのです(笑)。 コバルト文庫やルビー文庫を買うのに抵抗がある男性の方には、特にオススメの作品ですね。

  • 3.さらなる発展

    ソフトなボーイズラブ作品も何作か読んで、それだけでは物足りなくなってしまった方のために、今後の進むべき道のヒントを示します。 しかし、ボーイズラブ道に王道なし。 この道を究めるのはあなた自身です。 自分の感性のみを頼りにして、あなた自身のボーイズラブ道を追求され続けることを願ってやみません。

    (3-1) 自分のカップリング視点を確立しよう!
    これまでは、作者によりカップリングが提供されているような作品を読むよう薦めてきました。 次は、カップリング的な視点が提供されていない作品を、あなた自身のカップリング視点で解釈してみましょう。 題材は、普通の少年漫画、アニメ、ゲームなど、何でも構いません。 少しでも「あ、この2人妖しい!!」と思ったら、これまでに読んだボーイズラブ作品を思い出しながら、2人だけの甘美な世界を妄想してみるのです (たとえば、リョーマ様が「越前、お前が青学の柱となれ」と手塚部長に言われたシーンで、テニスだけでなくベッドの上でも手塚を屈服させるリョーマ様を想像してみるとか)。 いろいろな作品から自分好みのカップリングを見つけられるようになると、ボーイズラブがますます楽しめるに違いありません。 是非、やってみてください。

    (3-2) 直接的な性描写を含んだ作品を臆せずに読んでみよう!
    ボーイズラブの名作と呼ばれている作品の中には、直接的な性描写を含むものが数多く存在します。 しかし、「男同士の絡みなんて気持ち悪い!」というだけの理由でこれらの作品を遠ざけるのは、勿体無いと思いませんか? 長い間、名作と評価されてきた作品は、やっぱり読んでみる価値があると思うのです。 実際に読んでみれば、その作品においてリアルな肉体描写が不可欠なことも理解できることでしょう。
    以下に、皆さんに是非とも読んでもらいたい名作を列挙します。 臆せずに手にとってみてください。

  • 竹宮惠子『風と木の詩』 (全10巻:白泉社文庫)
  • 山岸凉子『日出処の天子』 (全7巻:白泉社文庫)
  • 秋月こお『富士見二丁目交響楽団 シリーズ』
    (同シリーズから25冊が刊行中:角川書店 ルビー文庫)
  • 桑原水菜『炎の蜃気楼 シリーズ』
    (同シリーズから45冊が刊行中:集英社 コバルト文庫)
  • (3-3) 新たなメディアにも目を向けよう!
    ボーイズラブ作品の主な媒体が漫画と小説であることは、疑いようもない事実です。 しかし、数年前から、ボーイズラブを扱うドラマCDやゲームが急速に増えてきました。 特に、2000年代に入ってからのボーイズラブゲームの躍進は目覚しく、まさにボーイズラブ新世紀の幕開けです。 このような、新世代ボーイズラブともいうべき新メディアを傍観する手はありませんよね。
    当サイト「BOYS CLUB」でも、ボーイズラブ新世紀の旗手である新世代ボーイズラブ作品の情報を積極的に掲載していく予定です。ご期待ください。



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